問題1.NMRで用いられる核種を選択してください(正解2つ)

1.2H
2.4He
3.12C
4.28Si
5.59Co

陽子又は中性子の数が奇数の場合に磁気共鳴現象の対象になる。(MRI完全解説p16)

問題2.1T(テスラ)は何ガウスになるか選択してください(正解1つ)

1.10
2.100
3.1000
4.10000
5.100000

1T=10000ガウス

問題3.MRSピークについて正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.プロトン密度が高いほど、高くなる
2.横緩和時間が短いのど、幅は広くなる
3.シミング精度が高まると、幅は広くなる
4.静磁場強度が高いほど、分離精度は悪くなる
5.ケミカルシフト(ppm)の値が低いほど、スペクトルの左側に出現する

1,○2,(MRI完全解説p116)3,シミング精度が悪いと、半値幅が大きくなる(MR撮像技術学p327)4,MRSは高磁場ほど分離能が良くなる5,NMRスペクトルは左にいくに従い周波数は高くなる(MR撮像技術学p325)

問題4.NEMAの画像均一性評価法について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.スライス厚は10mm以上にする
2.均一度は100*(Smax-Smin)/(Smax+Smin)で算出する
3.画像のマトリックスサイズは128×128以上が推奨されている
4.表面コイルを使用する際は適正な感度補正処理を必ず施行する
5.NAAD(normalized absolute average deviation)は絶対偏差から均一性を評価する方法であり、ノイズの影響を受けにくい

1,10mm以下2,不均一度の式である3,○4,NEMAでは表面コイル使用しない???5,NAADについて記述ある→(MRIの評価と解析p42)

問題5.NEMAの歪みの性能評価法で正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.スライス厚は10mm以下にする
2.歪率の許容範囲は±10%である
3.EPIの測定時は周りを水溶液に浸す
4.測定値と実寸の誤差割合を算出し、平均誤差を歪みとする
5.測定ファントムは、リング、穴、ピンなど、保障範囲の境界を定量できる構造物とする

1,○2,±5%3,???4,平均誤差ではなく絶対誤差5,(MRIの評価と解析p49)

問題6.同じFOVでマトリックス数を512×512から256×256に変更して、受信バンド幅を1/2とした場合、SNRは何倍になるか選択してください(正解1つ)

1.4倍
2.8倍
3.4*√2倍
4.4/√2倍
5.2/√2倍

良く出る問題です、SNRの式は覚える。(MR撮像技術学p189)

問題7.MRIの画像評価について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.基本的にはSNRとCNRは相関する
2.CNRはファントム温度に依存する
3.CNRは空間分解能の評価が可能である
4.差分法のSNRは信号強度×√2/標準偏差である
5.パラレルイメージングでSNRを測定する時は、空中雑音法でなく、空中信号法を使用する

問題8.IEC62464-1:2007に示されるMRIの空間分解能評価について正しい文章を選択してください(正解1つ)

1.ファントムの角度は30~45度が望ましい
2.スリット法によるMTF測定が最も精度が高い
3.エッジを利用した濃度曲線を微分してPSFを作成する
4.周期的に並べたファントム画像のROI内のSDから算出する
5.測定法はAAD(absolute average deviation)法が有効である

自信なし、分解能の問題はじめてでしょうか、この本に載っています→(MRIの評価と解析p50)。1,10~15°面内回転2,たぶん×3,IEC62464-1に代替法として記載あり4,平均値とSD値から5、×っぽい

問題9.スピンエコー法と比較した場合、高速スピンエコー法の特徴を選択してください(正解3つ)

1.脂肪が高信号になる
2.磁化率効果を受けにくい
3.軟部組織のコントラストが低下する
4.撮像可能マルチスライス数が増加する
5.T2フィルタリングによりT2値の短い組織が強調される

SE法と高速SE法との比較(MRI完全解説p231にそのままあります)

問題10.グラディエントエコー法(GRE)について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.Ernst angleはT1値とTRから求まる
2.DESS(dual echo in the steady state)は動きに強い
3.Balanced SSFP法の信号強度はT1値/T2値に比例する
4.スポイルド法は残留横磁化の影響を無視することができる
5.TRを短縮するとSSFP(steady-state free precession)になる

1,○2・3,(MRI完全解説p268)4,○(MRI完全解説p256)5,○

問11.MR血管撮像(MRA)について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.Gd造影剤投与後に撮像すると血管の描出能が向上する
2.TOF法にMTパルスを印可すると流れの速い血管の描出能が向上する
3.PC法のVENC(velocity encoding)値を大きくすると流れの遅い血管の描出能が向上する
4.脳血流の低下が予想される場合、TOF法においてはTEを延長することで血管の描出能が向上する
5.TONE(tilted optimized non-saturating excitation)法は異なる励起フィリップ角を用いて飽和効果を減少させることができる

1,○2,流れの遅い血管の描出が良くなる(MR撮像技術学p118)3,×4,TRの延長5,○

問題12.TR3000ms,TE80ms,ETL64,NEX1,Nx256,Ny192,Nz32,に設定した3次元高速スピンエコー法の撮像時間を選択してください(正解1つ)

1.288秒
2.384秒
3.576秒
4.768秒
5.2304秒

撮像時間の求め方(MRI集中講習p93)3次元になってもNz軸方向をかけるだけです

問題13.比吸収率(specific absorption rate)について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.単位はW/minで表わされる
2.静磁場強度の2乗に比例する
3.フィリップ角の2乗に比例する
4.Duty cycleの2乗に比例する
5.水分含有量の少ない組織(脂肪、骨髄)は水分含有量の多い組織(血液、脳脊髄液)より小さくなる

SARの式は覚える(MR撮像技術学p200が詳しい)

問題14.B1+rmsの低減方法について正しい文章を選択してください(正解1つ)

1.エコー時間を短くする
2.受信バンド幅を狭くする
3.繰り返し時間を短くする
4.ピクセルサイズを小さくする
5.エコートレイン数を少なくする

SARの低減と同じでよいと思われる

問題15.EPI法による拡散強調像について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.b値の単位はsec/mm3で表される
2.縦緩和の影響を排除するためにTRを長く設定する
3.歪み対策として周波数方向のマトリックス数を少なくする
4.位相エンコードステップ数の低下はアーチファクトの発生やSNRの低下を引き起こす
5.空間分解能を維持して位相エンコード数を減らす方法として、パラレルイメージング・falf scan・長方形FOVがある

自信なし1,[sec/mm2]2,○3,○4,?何のアーチファクト?歪み?歪みであらば位相エンコードは関係ない。SNRは高くなる5,フィリップスではhalf scanはTEを短くするために位相エンコード方向に使われています(read coujugate symmetry(MR撮像技術学p77))。それであれば×かな。pases conjugate symmetryなら○かな。考えすぎ??

問題16.1H-MRSについて正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.NAAは正常ニューロンの指標である
2.コリン(cho)は悪性腫瘍で上昇する
3.乳酸(lactate)は虚血領域で低下する
4.脂質(lipid)は放射線壊死領域で低下する
5.cho/NAA(N-acetyl-aspartate)は悪性度診断に有用である

1,○2,悪性・良性でも上昇するようですが・・・。質問の表現上×をつけにのくいです。3,上昇する4,上昇する5,有用ともそうでないとの文献あるようですが・・・cho/NAAが違うのですかね?

問題17.シングルショット高速スピンエコー法を用いたT2強調像においてブラーリングを低減する方法を選択してください(正解2つ)

1.TEを長くする
2.長方形FOVを使用する
3.パラレルイメージングを使用する
4.オーバーサンプリング法を使用する
5.プリサチュレーションパルスを使用する

周波数エンコードの高周波数領域を信号が低下する前に収集するようにする。

問題18.1H-MRSの特徴について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.STEAM法はスピンエコー信号を計測している
2.PRESS法はSTEAM法に比べて信号雑音比が良い
3.PRESS法はT2値の短い代謝物質の計測に適している
4.長いTEによる計測でなければ評価が難しい代謝物としてmIns,Glx,GABA等がある
5.Chemical shift imaging(CSI)法は各代謝物の代謝画像(metabolic image)を作成できる

(MR撮像技術学p323~)

問題19.高速イメージング技術について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.スパイラルスキャンの信号取得k空間座標は極座標系である
2.圧縮センシングは収集データかた少数サンプリングによって画像を圧縮する方法である
3.SENSE(sensitivity encoding)法を用いた場合、SNRは用いない場合の√R(reduction factor)倍となる
4.Parallel imagingはk空間を間引いて信号を取得し、複数コイルの空間的な感度差を利用して画像を作成する
5.SMASH(simultaneous acquisition of apatial harmonics)法はフーリエ変換後に折り返しを展開する方法である

自信なし2,圧縮センシングなど最先端の技術も問題に出るところがこの試験の特徴。インナービジョンやRadFanもチェックしましょう(RadFan2016septemberに圧縮センシング・マルチバンド・SMS・QSM等が掲載されています)3,SENSE法のSNR()5,SENSE法は画像上の展開、SMASH法はk空間上でのデータ補間

問題20.図中の矢印が示すアーチファクトについて正しい文章を選択してください(正解3つ)画像なし、折り返しアーチファクトに関する問題

1.位相方向のみに発生する
2.FOVを広くすると防ぐことができる
3.オーバーサンプリングを用いると防ぐことができる
4.プレサチュレーションパルスを用いると防ぐことができる
5.サンプリング間隔が標本化する周期の半分より小さい場合に発生する

図参照なし、折り返しの問題

問題21.EPI型DWIの歪みに強く影響を与えるパラメータを選択してください(正解3つ)

1.FOV
2.b-value
3.ショット数
4.位相マトリックスサイズ
5.パラレルイメージングのリダクションファクタ

歪みに関係する:SENSE、FOV、周波数マトリックス数、shot数、B0  関係しない:位相マトリックス数(意外ですね)TE

問題22.図はgradient echo型T1強調像である。図中の矢印が示すアーチファクトについて正しい文章を選択してください(正解3つ)画像なし、動きのアーチファクトの間隔に関する問題

1.画像上の左右方向が周波数方向である
2.BはAより撮像時間が短いと考えられる
3.アーチファクトの間隔は心拍数が高いほど狭くなる
4.プレサチュレーションパルスを用いると防ぐことができる
5.アーチファクトの間隔は位相エンコードステップ数に依存する

図参照なし、大動脈のアーチファクト間隔の問題(MRI集中講習p74)

問題23.磁化率アーチファクトについて正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.TEを短くすると軽減できる
2.スピン-スピン緩和による位相分散が原因である
3.ボクセルサイズを大きくすると軽減することができる
4.Gradient echo法よりspin echo法の方が顕著に発生する
5.チタン合金はコバルト・クロム合金よりアーチファクトの影響が少ない

(MR集中講習p78)4,Gradient echo法のほうが顕著に出る5、○

問題24.図中の矢印に示す縞様のアーチファクトのについて正しい文章を選択してください(正解2つ)画像なし、トランケーションアーチファクトに関する問題

1.受信バンド幅を広げると改善できる
2.マトリックスサイズを増やすと改善できる
3.ソーベルフィルタを用いると改善できる
4.Zero fill interpolation を用いると改善できる
5.フーリエ変換におけるサンプリング数が有限であることに起因する

図参照なし、トランケーションアーチファクトの問題(MRI集中講習p75)。2と4で微妙です。選択肢2の「マトリックスサイズを増やす」という表現を使うかな?マトリックスサイズがマトリックス数であれば正解は2。4ではなさそう。位相エンコード方向のマトリックスを減らすとアーチファクトが出るがゼロフィルは見かけ上だけなので違う気がする。

問題25.Balanced SSFPシーケンスについて正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.Gd造影剤により造影効果を示す
2.リワインダー傾斜磁場を必要とするシーケンスである
3.図中の矢印に示すアーチファクトの間隔はTRに依存する
4.図中の矢印に示すアーチファクト対策としてスポイリングが有効である
5.図中の矢印に示すアーチファクトは、TR間の位相オフセットが±π/2になると顕著になる

図参照なし、自信なし1,造影剤は関係しない5,±πかな?

問題26.操作モードの記述で正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.静磁場、傾斜磁場出力、比吸収率(SAR)、騒音の全てを管理する
2.静磁場強度が3Tを超え4T以下の場合は、常に通常操作モードで運転する
3.通常操作モードを超える事の決定は、患者に対する潜在的なリスクと効用との関係から医学的に判断しなければならない
4.通常操作モードのレベルを超える場合には、患者およびMR作業従事者に与える可能性のある影響を説明しなければならない
5.1つ又は複数の出力が患者に医療管理を必要とする生理学的ストレスを引き起こす可能性がある値に達するMR装置の操作モードは、第一次水準管理操作モードである

1,操作モードに騒音に関する管理は3つ(MRI安全性の考え方第2版p18)2,現在は8Tにまで引き上げられましたので次の試験からは注意しましょう

問27.磁気共鳴画像診断装置の基礎安全及び基本性能を規定する規格で、IEC60601-2-33を基に、診断用MRシステム及びMR装置について、検査を受ける患者の安全、操作を行うMR作業従事者の安全、並びにMRシステムの開発、製造、据え付け及びサービスを行うMR作業従事者の安全についての技術的な側面について規定した日本工業規格を選択してください(正解1つ)

1.JIS Z 4005
2.JIS Z 4951
3.JIS Z 4952
4.JIS T 0601-1
5.JIS T 0601-3

試験前の安全講習会の時にチラリと話していました。ヒントくれていたみたいです、私は間違えまてしまいました。

問題28MRIの撮影においては、患者の安全性を考慮して聴力保護が必要であり、等価騒音レベルを(A)dB未満に下げるのに十分考慮しなければならない。Aに入る数値を選択してください(正解1つ)

1.80
2.99
3.100
4.115
5.140

(MRI安全性の考え方第2版p139)

問題29.以下の渓谷および禁止図記号とその説明の正しい組み合わせを選択してください(正解1つ)

1.(A)強磁場によるリスク(B)MR不適合(C)金属製体内埋め込み物保有者の立入禁止
2.(A)強磁場によるリスク(B)ペースメーカ装着者のの立入禁止(C)金属製体内埋め込み物保有者の立入禁止
3.(A)強磁場によるリスク(B)金属製体内埋め込み物保有者の立入禁止(C)ペースメーカ装着者のの立入禁止
4.(A)金属製品・時計の持ち込み禁止(B)ペースメーカ装着者のの立入禁止(C)金属製体内埋め込み物保有者の立入禁止
5.(A)金属製品・時計の持ち込み禁止(B)金属製体内埋め込み物保有者の立入禁止(C)ペースメーカ装着者のの立入禁止

記号図(A)磁石の標識(B)ペースメーカーの標識(C)人口骨頭の標識

問題30.取扱説明書に記載されている撮像を避けなければならないケースを選択してください(正解3つ)

1.環境温度が25℃を超過する場合の撮像
2.確実な医療管理を行ったうえでの第一次水準管理操作モードでの撮像
3.体内深部温度が39.0℃を超えている患者の第一次水準管理操作モードでの撮像
4.妊娠している患者の全身用RFコイルによる第一次水準管理操作モードでの撮像
5.国家規制に従って承認された人体に関わる調査研究プロトコルの医療責任者の許可がある場合の第二次水準管理操作モードでの撮像

自信なし、1,○環境温度が 25 ℃を超えるときは,MR 装置を使用してはならない(JIS Z 4951に記載有り) 2、×医療管理下で行える3,通常モードと1次水準モードの温度上昇から体内深部温度が 39.5 ℃を超えている患者は撮像できず,体内深部温度が 39.0 ℃を超えている患者は,通常操作モードでだけ撮像を許容する(JIS Z 4951に記載有り) 4,○できない 5,×可能

問題31.立入制限区域について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.立入制限区域外の漏えい磁場強度は15mTを超えてはならない
2.MR作業従事者も撮像中は立入制限区域に立ち入ってはならない
3.立入制限区域のすべての入り口に適切な標識を設けなければならない
4.立入制限区域内側では、固定されていない強磁性体が磁石にひきつけられ、患者に外部損傷を負わせる危険性がある
5.装置に恒常的に取り付けられたカバーの外側に0.5mTを超える漏えい磁場を発生するMR装置は、MR装置の周囲に立入制限区域を定め、恒常的に設ける必要がある

自信なし1、5ガウスライン(0.5mT)2,問題ないと思われる。MR作業従事者の定義→(MRI安全性の考え方第2版p141 3,(MRI安全性の考え方第2版p125)4,○5,○

問題32.ボリューム送信コイルを使用した場合、通常操作モード見おける全身SARの上限値を選択してください(正解1つ)

1.2.0W/kg
2.3.2W/kg
3.4.0W/kg
4.10.0W/kg
5.20.0W/kg

SARの基準値は覚える

問題33医療機器などの添付文書について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.添付文書は状況に応じた適応が可能である
2.添付文書は患者の安全性を確保するためのものである
3.添付文書は当該機器の危険性を最も熟知しているPMDAが作成する
4.添付文書にMRI検査に関する記載がなければ安全にMRI検査が可能である
5.医学的特段な合理的理由があっても範囲外使用はすべて実施責任者となる

自信なし、1,×2,○3,×、作成はメーカーサイド4,×5,○

問題34.ステントなどの安全基準として添付文書に記載される静磁場における空間の傾斜磁場(空間勾配磁場)について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.単位はgauss/cmまたはtesla/mで表す
2.ガントリZ軸方向の開口部より中心部の方が強い
3.ガントリX-Y方向の辺縁部より中心部の方が強い
4.この値は「磁場による力」×「静磁場」によって求まる
5.水平静磁場の磁束密度の分布の最大偏向角点である

1,○2,開口部の空間磁場勾配が大きい3,辺縁部が大きい4,「静磁場の強さ」×「静磁場における空間磁場勾配」で表わされる(インナービジョン2017June p26 にすべて記載されている)5,(MRI安全性の考え方第2版p94)

問題35.安全なMRI検査を実施するうえで有効な手段を選択してください(正解0~5つ)

1.MRI検査室内で作業するメンバーを限定する
2.工事関係者の立ち入りはMRI検査担当者の監視下でおこなう
3.事務の人の立ち会いでもいいので必ず複数人でMRI検査を施行する
4.1年に1回全職員を対象にMRI検査の安全性に関する教育訓練を実施する
5.患者の架台への移乗は装置に付属の架台を検査室外に持ち出して行う

自信なし、解答数が明示されていない問題です。4以外は微妙です。!!!説明できる方、御教示下さい。!!!

問題36.体内埋め込み型心臓ペースメーカーについて正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.条件付きMRI対応心臓ペースメーカで3T対応の機種はない
2.B1+rms<2.0μTはSAR<0.1W/kgより撮像条件の制限値が緩和される
3.条件付きで1.5T装置の可能なペースメーカは0.5T装置での検査可能である
4.条件付きMRI対応心臓ペースメーカは水平磁場のトンネル型のみ許可されている
5.条件付きMRI対応心臓ペースメーカの遺残リードは条件付きでMRI検査可能である

1,あり2,(インナービジョン2017June p28)○3,添付文書に記載されている静磁場のみ4,○5,×

問題37.図中の矢印で示す弁を選択してください(正解2つ)

1.三尖弁
2.僧帽弁
3.二尖弁
4.大動脈弁
5.肺動脈弁

図なし,心臓MRIの図、僧帽弁(=二尖弁)

問題38.図中の矢印で示す筋肉を選択してください(正解1つ)

1.棘上筋
2.僧帽筋
3.三角筋
4.棘下筋
5.大円筋

図なし

問題39.図中の矢印で示す脳神経の組み合わせで正しいものを選択してください(正解1つ)

1.A滑車神経 B内耳神経
2.A動眼神経 B顔面神経
3.A外転神経 B顔面神経
4.A動眼神経 B内耳神経
5.A滑車神経 B内耳神経

図なし

問題40.図中に描出されているものをすべて選択してください(正解3つ)

1.視床
2.赤核
3.淡蒼球
4.尾状核
5.放射冠

図なし

問題41.腎臓について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.尿管は総腸骨動脈と交叉する
2.腎動脈に狭窄が生じると低血圧になる
3.尿は腎孟→腎杯→尿管の順に排出される
4.左右の腎臓の下部が繋がったものを馬蹄腎という
5.腎門部は前方から腎動脈、腎静脈、尿管の順に並ぶ

問題42.膝軟骨MRI検査について正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.T2mappingは軟骨損傷を早期発見することができる
2.拡散強調像は軟骨損傷を早期発見することができる
3.軟骨は3層構造(表層、中間層、深層)から構成される
4.T1ρmappingは軟骨組織内のプロテオグリカンを反映する
5.dGEMRIC(gadolinium-enhanced MRI of cartilage)は通常の2倍量の造影剤を使用する

自信なし ルーチンの検査しか行っていない施設には酷な問題です。問題見たとき???????でした。1,○(MRの実践p108)2,×3,4層ある?4,○(MRI完全解説p105)5,調べたら○のようです

問43.心臓MRI検査について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.心筋perfusion検査はガドリニウム造影剤のT2*短縮効果を利用する
2.Phase-sensitive inversion recovery(PSIR)法はTIの設定に注意を払う
3.心筋タギング法は選択的励起パルス(SPAMMパルス)を用いてシネ撮像を行う
4.プロスペクティブ心電同期シネ撮像法はフラッシュアーチファクトが発生する
5.Doube-inversion recovery法を用いたblock blood法は2つの非選択的inversion pulseを用いて血液信号を抑制する

自信なし 1,心筋perfusionはT1強調画像でfirst passを見ているのでT1短縮でしょうか、T2*短縮は頭部perfusionで利用されます2,厳密に設定する必要なく大まかなTI値でよい3SPAMMパルスは選択的パルスだと思われる???4,記載あり→(MR撮像技術学p307)5,良く出る問い、ダブルIRは非選択的パルスと選択的パルスの組み合わせ

問題44.前立腺のMRI所見について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.前立腺癌は拡散強調像で高信号を示す
2.正常な辺縁域はT2強調像で高信号を示す
3.前立腺癌の約82%は移行域から発生する
4.前立腺肥大の約95%は辺縁域の増生である
5.限局性の炎症変化や生検後はT2強調画像で高信号を示す

前立腺MRIは良く出ます。1,○2,○3・4,前立腺肥大は移行域、前立腺癌は辺縁域に多いは5,T1で高信号

問題45.膀胱のMRI検査について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.撮像前に排尿する
2.正常筋層は造影効果が低い
3.腫瘍及び粘膜下層が早期に造影される
4.腫瘍および筋層のコントラストが最大になるのは約1分後である
5.撮像スライス断面は腫瘍基部の筋層に対して並行になるように設定する

1,蓄尿させる2,筋層も造影されるのでダイナミック撮像が必要3,○4,時間は???です5,腫瘍に対して垂直にし筋層への深達度を評価する

問題46.MRCPについて正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.肝動脈が障害陰影となる場合がある
2.Oddi括約筋の影響により描出能が変化する
3.Rokitansli-Aschoff sinusesは良性病変である
4.濃縮胆汁の場合はTEを延長すると描出能が向上する
5.Intraductal papillary mucinous tumorのしょう液性嚢胞は拡散強調像にて高信号を示す

自信なし1,???2,○3,○4,濃縮短銃はT2短縮するのでTEは短くする必要あり5,???のう胞部は拡散低信号か???

問題47.Gadolinium-ethoxybenzyl-diethylenetriamine penta-aceticacid検査について正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.主として胆汁に排泄される
2.細胞外液と肝細胞に分布する
3.造影剤投与後は15分から撮像可能である
4.造影効果は腎機能の程度によって変化する
5.造影剤はトランスポータによって肝細胞に取り込まれる

EOBの問題、フルネームで書かれるとなんじゃこりゃとなりました。1,胆汁と腎排泄2,○3,20分後(添付書類確認)4,肝機能により変化する(添付書類記載)5、○

問題48.正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.類表皮嚢腫は拡散強調像で著明な低信号を示す
2.クモ膜下出血の診断にはT2強調像が有用である
3.もやもや病は頭蓋内の内頚動脈に閉塞や狭窄がみられる
4.脳梗塞の虚血中心は1H-MRSでlactateの上昇を確認できる
5.アルテプラーゼ常駐療法は発症から6時間以内に治療可能な虚血性脳脳血管障害患者に対して行う

1,高信号を示す2,FLAIRが有用3,○4,○5,4.5時間以内

問題49.関係のある組み合わせを選択してください(正解2つ)

1.膵癌      →T1強調像 →高信号
2.脳腫瘍     →拡散強調像 →高信号
3.Durmoid cyst  →T2強調像 →Shading
4.急性期脊髄梗塞 →ADC-map →低値
5.肝海綿状血管腫 →T2強調像 →低信号

問題50.関係のある組み合わせを選択してください(正解2つ)

1.肝細胞癌    →造影dynamic study →Corona sign
2.粘膜化筋腫   →T2強調像 →Bridging vascular sign
3.椎骨動脈解離  →MR血管像 →Pearl and string sign
4.急性期脳梗塞  →拡散強調像 →Intra arterial sign
5.後十字靱帯損傷 →プロトン密度強調像 →Double PCL sign

MR画像のサインは覚えていた方がよい