問題1.脊椎・脊髄について,正しい文章を選択して下さい.(正解3つ)

1.脊髄の髄内腫瘍の代表的なものに神経鞘腫がある
2.良性の脊椎腫瘍で最も頻度が多いのは血管腫である
3.悪性の脊椎腫瘍で最も頻度が多いのは転移性腫瘍である
4.上衣腫は出血しやすいので T2*強調像の追加は有用である
5.Chiari 奇形による脊髄空洞症は,第 4 脳室と連続性を示す交通性脊髄空洞症である

自信なし

問題2.正しい文章を選択して下さい .(正解2つ)

1.STIR(Short T1 Inversion Recovery)の最適な TI 値は静磁場強度に正比例して延長する
2.SPAIR(spectral attenuated with inversion recovery)は B1 不均一に強いので特に低磁場装置で有用である
3.FLAIR(fluid attenuated inversion recovery)で TR を長くすると脳脊髄液の null pointも長くなる
4.Binominal pulse は 1-1 タイプより 1-2-1 タイプのほうが最短 TE は延長する
5.CHESS(chemical shift saturation)法では脂肪抑制に用いる照射パルスの送信出力が大きいほど脂肪抑制効果が高い

自信なし(MRI完全解説p312に脂肪抑制法の比較あり)1.延長はするが比例はしない 2.高磁場が有利3.○4.○(MRの実践p72)5.???

問題3.脳出血の性状と脳実質とのコントラストの組合せについて ,正しい文章を選択して下さい. (正解2つ)

1.出血後 50 日:ヘモジデリン-T2 強調像で低信号
2.出血後 2 週間:ミオグロビン-T1 強調像で高信号
3.出血後 1 週間:メトヘモグロビン-T1 強調像で等信号
4.出血後 2 日:デオキシヘモグロビン-T2 強調像で低信号
5.出血後 6 時間:オキシヘモグロビン- T1 強調像で軽度高信号

(MRI完全解説p444)1.慢性期(ヘモジデリンリングのこと?)3.メトヘモグロビンはT1短縮4.デオキシヘモグロビンは常磁性になりT2短縮する5.オキシヘモグロビンは反磁性体でT1調教画像で等信号

問題4.関節の MRI について,正しい文章を選択して下さい.(正解1つ)

1.肘部管症候群は,ガングリオン等による正中神経の圧迫が原因で起こり,T2 強調像の横断面で観察しやすい
2.肩関節の棘上筋腱は肩の腱板で最も断裂しやすく,外転外旋位の脂肪抑制 T2 強調像の斜冠状断面が観察しやすい
3.膝の十字靱帯断裂は,前十字靱帯より後十字靱帯で生じやすく,T2 強調像の矢状断面で観察しやすい
4.足関節におけるマジックアングル現象は,靱帯や腱に対する高信号領域の出現があり,T2*強調像の矢状断面で問題となりやすい
5.手関節の TFCC(triangular fibrocartilage complex)損傷は,手根骨と尺骨を支持している靱帯や腱鞘の損傷のことで,T1 強調像の冠状断面で高信号域として観察できる

1.正中神経→尺骨神経 3.前十字靱帯が損傷しやすい 4.T2強調画像で高信号になる

問題5.Gd-DTPA 造影剤を用いたダイナミック造影検査について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.下垂体は高速 SE(spin echo)法 T1 強調像を選択する.下垂体腺腫は,正常下垂体より早期濃染する
2.頭部灌流画像は EPI(echo planar imaging)法を選択する.造影剤による脳局所の信号上昇を捉えた曲線から,脳血流パラメータを算出する
3.乳房は脂肪抑制を併用した 3D gradient echo(GRE)法を選択する。撮像条件は,空間分解能と時間分解能を両立するために1時相1分程度に設定する
4.肝臓は in-phase の GRE 法を選択する.肝動脈塞栓術後のリピオドールは,障害陰影とならない
5.膵臓は脂肪抑制を併用した T1 強調像を選択する.典型的な膵臓癌は動脈相で膵実質より高信号に濃染する

2.T2、T2*短縮を利用するため信号低下の曲線からもとめる 3.○4.○5.高信号→低信号

問題6.Gd-EOB-DTPA 造影検査について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.健常人に投与した場合,50%以上が尿中から排泄される
2.投与後、肝臓の信号増強効果は少なくとも2時間持続する
3.投与後,約 20 分で肝臓のKupffer 細胞に取り込まれT1強調像で肝実質は高信号を呈する
4.動脈相で濃染する結節と肝臓のコントラストは,一般的に Gd-DTPA より高く描出される
5.ほとんどの血管腫は wash out が遅延するので,投与後 20 分の相は高信号として描出される

(添付文書参照)3.EOBは肝細胞、SPIOはKupffer 細胞4.???5.低信号になる

問題7.骨盤の MRI について,正しい文章を選択して下さい.(正解1つ)

1.T1 強調像における内膜症性嚢胞の高信号は,高蛋白成分を示す
2.T1 強調像における dermoid cyst の高信号は,高蛋白成分を示す
3.子宮筋腫は T1 強調像における腫瘤内の点状高信号が診断のサインでもある
4.T2 強調像における junctional zone の低信号は,毛細血管レベルの flow void を示す
5.前立腺の生検部位は T1 強調像で高信号を示すので,診断上,生検後 3 週間以上の期間を設ける必要がある

自信なし1.血液は高たんぱく成分???2.脂肪成分を示す 3.子宮筋腫でなく子宮腺筋症4.???5.3週間→6週間のようです

問題8.腹部の拡散強調画像(TE80ms)でb=50s/mm2と比較した場合にb=800s/mm2の画像の説明として,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.肝臓と腎臓のコントラストは小さくなる
2.肝臓内の血管の同定がしやすくなる
3.腎臓と脾臓のコントラストは逆転する
4.肝実質と肝嚢胞のコントラストは小さくなる
5.肝嚢胞と転移性肝腫瘍のコントラストは小さくなる

自信なし

問題9.Gradient Echo 法について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.静磁場強度が高くなる程,opposed phase と in-phase の間隔は小さくなる
2.T1 強調像を撮像する際は,SNR が最大となる FA(flip angle):90°が望ましい
3.造影を行う場合は,造影効果を考慮しTEは可能な限り最短を用いるのが望ましい
4.バランスド SSFP ではダミーパルスの印加方法,印加数により画像コントラストが変化する
5.コントラストはFAにより変化し,30°以下の小さいFAを用いることで,T2 強調像を取得することができる

1,○2,GREでT1強調画像を得る場合FAは小さくする 3,paradoxical suppressionに気をつける(MRI完全解説p326、MR撮像技術学p259)4,ダミーパルスやK空間の埋め方で定常状態移行期または定常状態での信号になりコントラストが変わる5,T2*強調画像

問題10.脂肪抑制法について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.CHESS 法は周波数差を利用する方法である
2.1.5T での脂肪の中心周波数は水よりも 224Hz 高い
3.選択的脂肪抑制法は,静磁場強度が高い方が有利である
4.局所磁場変動に最も影響されないのは,水選択励起法である
5.STIR法は,IRパルスを用いる方法で,脂肪のみを抑制することができる

1・3.周波数差路利用するためより差の表れる高磁場が有利になる2.脂肪の中心周波数は水に比べ低い 4.B0の変動に影響受けやすい(MRI完全解説p312脂肪抑制の比較) 5.×

問11.SE-EPI 型拡散強調像シーケンスについて,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.位相エンコード数によって画像歪みに変化はない
2.画像歪みを改善するために受信バンド幅を狭くした
3.MPG(motion probing gradient)による画像歪みは起こらない
4.受信バンド幅に関係なく実効 TE を短縮すると画像歪みは低減する
5.拡散測定時間は ADC(apparent diffusion coefficient)値に影響を与える

1.○(以外でした)3.渦電流の影響うける(MRIの評価と解析p186)4.×TEも関係しない5.○

問題12.MRA の特徴について,正しい文章を選択して下さい.(正解3つ)

1.PC 法は TOF 法に比べ,患者の動きに影響されにくい
2.位相コントラスト(phase-contrast)PC 法は、特定の流速を強調できる
3.TOF(time of flight)法は PC 法に比べ、断層面に平行な流れを描出しにくい
4.MTC 法は,タンパク質に含まれるプロトンや脂肪の信号を飽和させる手法である
5.PC 法において,速度エンコーディング(venc)を100cm/secと設定した場合,125cm/secの血流の位相シフトは,反対方向の75cm/secの位相シフトと区別できない

自信なし、正解数2つか??? 1.×2.○3.○4.脂肪の信号は抑制しない5.×速度エリアシング(MRI完全解説p597)反対方向の25cm/sec??

問題13.Black blood technique について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.in-flow suppression 法は,周波数選択的パルスを用いる簡易的な方法である
2.MSDE(motion-sensitized driven equilibrium)法では,拡散強調画像撮像時よりも高いb値を用いて血液抑制効果を得る
3.double-inversion recovery法は,2つの非選択的inversion pulseを用いる方法でin-flowsuppression法よりも良好な血液信号抑制効果を得られる
4.MSDE法は,傾斜磁場を用いて血液スピンの位相分散を引き起こし,信号を抑制する手法である
5.MSDE 法は, 180°パルスを挟んで対称に傾斜磁場を印可する拡散強調画像撮像のシーケンスデザインをプレパレーションパルスとして用いる

2・4・5.MSDEは低いb値を使用し動きのある組織の信号を分散させる。(フィリップスのHP、MRI応用自在より、似た文章あり)

問題14.3D 高速 SE 法について,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.再収束パルス角を小さく変更した場合,SAR と SNR は低下する
2.再収束パルス角を小さく変更した場合,parallel imaging は併用できない
3.再収束パルス角を小さく変更した場合,画像コントラストは変化しない
4.再収束パルス角を小さく変更した場合,血管内(血液)信号強度は上昇する
5.再収束パルスを非選択的パルスに変更した場合,最短エコー間隔が短くなる

1.○2.×3.×4.低下する5.○

問題15.次の記述について,正しい文章を解答して下さい. (正解 3 つ)

1.J カップリングは磁場強度に比例する
2.ケミカルシフト(ppm)は磁場強度に比例する
3.自由誘導減衰信号は RF パルスにより発生した横磁化により観測される
4.一般に MR 信号は π/2 位相がずれた実部と虚部から成り立つ複素数データをもつ
5.1H のスピン量子数は 1/2 で,磁場内に置かれるとエネルギー準位が2つに分かれる

1.静磁場強度と関係しない(MRI完全解説p341)2.ケミカルシフト(ppm)は不変の値、だがケミカルシフト(Hz)は比例する3.○4.○5.○

問題16.次の記述で,正しい文章を選択して下さい.(正解3つ)

1.k 空間の座標軸は波数である
2.SE 法では1つの MRI 信号が k 空間の1行を埋める
3.実空間と k 空間は互いにフーリエ変換の関係にある
4.実空間の位置(座標)と k 空間の位置は同じである
5.k 空間を構成する各行の MRI 信号の強弱は周波数エンコード傾斜磁場の強さだけに影響される

1.○(MRI完全解説p151)2.○(MRI完全解説p152)3.○4.×5.×位相エンコードの強さに影響(MRI完全解説p169)

問題17.次の記述で,正しい文章を選択して下さい.(正解2つ)

1.RF コイルの軸は静磁場に平行に配置される
2.直角位相受信コイルを使用すると SNR が2倍に上昇する
3.シンク波の周期が長ければバンド幅も広くなる関係にある
4.シンク波は同じ振幅のさまざまな周波数の余弦波で構成されている
5.特定の周波数だけを均一に励起する必要がある場合,シンク波が使用されることが多い

1.×2.×信号2倍、SNR√2倍(MRI完全解説p525)3.×(MRI集中講習p86)4.○5.○

問題18.基本条件:TR(繰り返し時間)=4000ms ,TE(エコー収集時間)=100ms,加算回数=2回,マトリクス=256×256,スライス数=10枚,スライス厚=10mm.FOV=300mm.バンド幅=130Hz/pixel,撮像シーケンスはspin echo法を使用する.この条件で撮像した時のSNRについて,正しい記述を選択して下さい.(正解3つ)

1.スライス厚を 20mm に変更したときの SNR は2倍になる
2.バンド幅を 65Hz / pixel に変更したときの SNR は 1/2 になる
3.バンド幅を 260Hz / pixel に変更したときの SNR は2倍になる
4.FOV を 150mm に変更したときの SNR は基本条件の 1/4 の SN 比になる
5.FOV を 150mm に変更したとき,スライス厚を 40mm すると同じ SNR になる

良く出る問題です、SNRの式は覚える。(MR撮像技術学p189)

問題19.前立腺癌に関して,正しい文章を解答して下さい. (正解 2 つ)

1.前立腺癌の好発部位は辺縁域である
2.前立腺肥大症の好発部位は中心域である
3.前立腺癌は T2 強調像で高信号に描出されることが多い
4.前立腺癌は拡散強調像で高信号に描出されることが多い
5.前立腺癌の proton MR spectroscopy ではコリンのピークが減少し,クエン酸のピークが高くなる

1.○2.中心域→移行域3.高信号→低信号4.○5.コリン↑、クエン酸↓

問題20.下図の拡散テンソル画像から得られた説明で,正しい文章を解答して下さい. (正解2つ)

1.図 A は異方性拡散強調画像である
2.図 B はトラクトグラフィーである
3.図 C は等方性拡散強調画像である
4.図 D は eigen vector map である
5.図 E は ADC マップである

画像開示なし、解無にしています

問題21.SSFP(steady state free precession)でのブラックバンドアーチファクトについて,正しい文章を解答して下さい. (正解 3 つ)

1.縞の間隔は TR に反比例する
2.スライス厚を薄くすると軽減できる
3.対処法の1つに Phase Cycle 法がある
4.このアーチファクトは,磁場の不均一に起因する
5.off-resonance での磁化の信号強度の上昇が、バラックバンドを発生する

1.×2.スライス圧は関係しない3.(MRI完全解説p256)4.○5.(MRI完全解説p252)

問題22.トランケ-ションアーチファクトを軽減する正しい方法を選択してください(正解2つ)

1.TE を短くする
2.FOV を大きくする
3.バンド幅を狭くする
4.マトリクス数を減らす
5.サンプリング時間を長くする

(MRI集中講習p75)

問題23.医療安全管理ついて,正しい文章を解答して下さい. (正解 2 つ)

1.MR 検査室内への扉は内開きの方が望ましい
2.腎機能チェックは造影剤を使用する場合だけでよい
3.医療器具の使用について最も遵守するのは添付文書である
4.検査中の体内金属を発見した時には直ちに検査を中止して,急いで患者テーブルをガントリ内から引き出す
5.ハインリッヒの法則では1例の重大事例があると 200 例のヒヤリハットがあると言われている

自信なし 1.クエンチ起こした場合の対策として外開きが良い2.しなくても良いような???3.○4.消去法で×にしたが???「急いでが」ダメなのか???吸引力が働強くなるから???5.×

問題24.安全性に関して,正しい文章を解答して下さい. (正解 2 つ)

1.クエンチで最も危険なのが窒息である
2.SAR はフリップ角に正比例して大きくなる
3.受信コイルをマルチ化すると騒音が低下する
4.dB/dt が大きくなると心臓に刺激を与える可能性がある
5.自己シールド方式ではマグネットに近づけば比例して吸引力が増す

1.○2.2乗3.受信コイルに関係しない4.○5.比例せず、磁場勾配が急な分、急にひきつけられる

問題25.問題開示なし

1.
2.
3.
4.
5.

問題開示なし

問題26.脳脊髄液について,正しい文章を解答して下さい. (正解 2 つ)

1.脈絡叢で吸収される
2.くも膜顆粒で産生される
3.無色透明な水様な液体である
4.脊髄を保護する緩衝材の役割のみを担う
5.第四脳室の小孔を通って,くも膜下腔から脊髄に流れる

1・2.脈絡叢で産生されくも膜顆粒で吸収される3.○4.×老廃物の排泄も行っている5.○

問27.化学シフトアーチファクトについて,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.TE を長くすると目立たなくなる
2.化学シフトはスライス選択方向には見られない
3.受信バンド幅を大きくすると,化学シフトも大きくなる
4.3T では化学シフトが 7ppm となるため,1.5T よりずれが大きくなる
5.32KHz の受信バンド幅で 256 ピクセルの場合、3.0T の化学シフトは 3.6 ピクセルである

1.○2.スライス方向にもでる3.化学シフトは小さくなる4.ppmは磁場強度によらず不変の値5.○

問題28.脊椎靱帯を構成するものを選択してください(正解2つ)

1.前縦靱帯
2.後縦靱帯
3.赤色靱帯
4.後線維束
5.棘上靱帯

問題29.心拍数を 120/分、TR=300ms,NEX=2,位相エンコード数を256とした場合、位相エンコード方向に現れるゴーストの数はいくつか(正解1つ)

1.1つ
2.2つ
3.3つ
4.4つ
5.5つ

動きのアーチファクト間隔の問題、ヤフー知恵袋でも質問されていましたが選択肢に解がありません。アーチファクトの間隔[pl]=(TR[s]*NEX*位相エンコード数)/周期[s].心拍数120/分だと周期は0.5秒になりアーチファクトの間隔は307ピクセルになりエンコード数256の中に発生しないことになり、答えは0ことなります。私も指摘されるまで気づきませんでした

問題30.MRI の原理について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.脂肪のメチル基は少ないので MRI には反映されない
2.MRI の SNR は観測する対象の温度が下がると低下する
3.31P-MR 画像のケミカルシフトアーチファクトは 1H に比べて大きい
4.ケミカルシフトアーチファクトの大きさはバンド幅と温度に依存する
5.EPI のケミカルアーチファクトはスピンエコーに比べバンド幅広いので小さい

1.×2.ボルツマン分布より温度が下がると信号が上がる(MRI集中講習p66)3.???4.温度には依存しない5.EPIはBWが広いので化学シフトは出ずらい

問題31.クエンチについて,正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.永久磁石型 MR 装置でもクエンチが発生することがある
2.緊急減磁装置を作動させると冷媒が気化し,クエンチが発生する
3.霧状の雲が天井近くに現れた場合,ヘリウムリークの可能性がある
4.クエンチとは何らかの理由で超電導状態が保てなくなるため起こる現象である
5.クエンチが発生した場合,クエンチが完全に治まるのを待ってから患者退避を行う

1.×2.○3○.4.○5.速やかに退避させる

問題32.スライス厚測定について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.ウエッジ法で,2対のウエッジを使用するのは,画像歪みを補正するためである
2.スライス厚の測定は、2対のウエッジか傾斜板を使用するのが、一般的である
3.スライス厚に影響を与える因子として,傾斜磁場の不均一,RF パルスの不均一, 静磁場の不均一などがあげられる
4.基本的にウエッジの角度を α とした場合,スライス厚はスライスプロファイルの微分の半値幅 x sin(α)で求められる
5.ウエッジの撮像は,大きな FOV と少ないマトリクス数で,高い SNR の画像を得る事が重要である

(MRI集中講習p1)1.ファントムセットアップ時の傾き誤差補正のため2.○3.○4.半値幅*tan(α)5.×

問題33.磁場について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.アクティブシールドタイプの超電導マグネットは漏洩磁場勾配が緩やかである
2.立入制限区域とは通常、漏洩磁場が 5mT(50 ガウス)以上の区域と定義される
3.施設外の自動車や電車などの走行により MR 装置にも影響が生じることがある
4.マグネットによる吸着事故の発生頻度は高いが,重篤な被害は報告されていない
5.現在、医療機器許認可を受けて臨床使用されているMR装置の最大静磁場は3.0Tである

1.アクティブシールドタイプは磁場勾配が急である2.0.5mT(5ガウス)3.○4.×5.現在はより強い磁場強度がある

問題34.問題開示なし

1.
2.
3.
4.
5.

問題開示なし

問題35.心臓 MR 検査について,正しい文章を選択してください(正解3つ)

1.遅延造影は心筋のバイアビリティーの評価ができる
2.シネタギング撮像では一般的に心拍出量が評価できる
3.シネ撮像には SSFP 法を用いると心機能の評価ができる
4.造影剤を用いたパーフュージョン撮像は虚血性心疾患が評価できる
5.Black(Dark) Blood 法は心筋信号を無信号にして心筋の性状を評価する

1.○2.心筋の動きをみる3.○4.○5.×血液の信号を無信号

問題36.問題開示なし

1.
2.
3.
4.
5.

問題開示なし

問題37.性能評価について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.差分法のSNR算出式は,SNR=(S / √2)/Nである
2.NEMAでは,ファントム温度を、25°±4°に規制している
3.撮像TRは,ファントムの T1値/4より小さくする必要がある
4.画像均一性の測定は,完全に均一な場合,NEMAでは全均一性は0になる
5.Parallel MRIでのSNR測定では,空中で雑音を測定するのは望ましくない

正解数2つだが解5のみ?

問題38.高磁場装置を用いた拡散強調画像について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.静磁場強度が上昇するとADC値は上昇する
2.静磁場強度が上昇するとT2および T2*効果が増大する
3.静磁場強度が2倍になると磁化率効果の影響は4倍に増強する
4.静磁場強度が上昇すると Fractional Anisotropy(FA)値は上昇する
5.静磁場強度が2倍になると拡散テンソル画像(DTI)を撮像する場合のMPGの印加軸は半分にできる

自信なし、1.静磁場強度に関係しない2.「T2*効果」という表現が微妙がだT2短縮と考えると○3.静磁場強度と磁化散る効果は比例する4.静磁場強度に関係しない5.???磁場強度は関係しないきがするが、傾斜磁場強度なら関係しそうですが、消去法で○にしています

問題39.内耳道内部の神経束を構成するものを選択してください (正解3つ)

1.顔面神経
2.蝸牛神経
3.外転神経
4.上前庭神経
5.三叉神経

問題40.右図に示す頭蓋内腫瘍プロトンMRS(PRESS 法 TR/TE=2000/35)の説明について,正しい文章を選択してください(正解2つ)

1.脂質(Lipid)ピークが高いので組織壊死,炎症を疑う
2.乳酸(Lactate)のピークが低いので代謝異常を疑う
3.クレアチン(Creatine)のピークが高いので腫瘍を疑う
4.コリン(Choline)のピークが高いので細胞活性の高い腫瘍を疑う
5.N-アスパラギン酸(NAA)のピークが高いので神経源性の腫瘍などを疑う

図は過去問PDFを参照ください(MRの実践p101、MR撮像技術学p329)1.×2.×3.×4.○5.○