問題1.静磁場が強くなると起こる現象に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.T2値は長くなる
2.信号雑音比は大きくな
3.磁気回転比は大きくなる
4.ラジオ波の波長は長くなる
5.Magnetization transfer効果は強くなる

問題2.正しい記述はどれか2つ選ベ

1.T1値 ≧T2値
2.T2値 >T2*値
3.脂肪のT1値 >水のT1値
4.脂肪のT2値 >水のT2値
5.大脳白質のADC> 大脳灰白質のADC

問題3.NMR信号の信号雑音比に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.T1値の長い試料ほど大きくなる
2.T2値の長い試料ほど大きくなる
3.エコー時間が長くなると大きくなる
4.繰り返し時間が長くなると大きくなる
5.chあたりの受信コイルの半径が長くなると大きくなる

問題4.円筒型の全身用超電導MRI装置において利用が困難な受信コイルはどれか ※静磁場は体軸方向

1.アレイコイル
2.サド ルコイル
3.ソレノ イド コイル
4.サーフェースコイル
5.バード ケージコイル

問題5.受信コイルの半径をr,共鳴周波数ωを配した場合,信号強度を表す関係式はどれか ※ノイズは無視する

1.γω2
2.γ 2ω2
3.γ3ω2
4.√(γω)
5.ω √γ

問題6.RFパルスを3回印可したときに発生するエコー数はどれか ※RFパルスの1番目と2番目の間隔は20ms.2番目と3番目の間隔は40msとする

1.2
2.3
3.5
4.7
5.8

問題7.1-2-1の二項展開パルス(binomial expansion pluses)によつて水を励起する1Hの共鳴周波数をf[MHz],ケミカルシフトをC[ppm]とした場合のパルス間隔はどれか

1.C・ f
2.2・ C・ f
3.1/(C・ f)
4.2/(C・ f)
5.1/(2・ C・ f)

問題8.X軸に対して20mT/mの傾斜磁場をかけた場合,磁場中心からX軸方向に10cm,Y軸方向にも10cm離れた地点の磁場はどれか

1.1mT
2.1.4mT
3.2mT
4.4mT
5.10mT

問題9.傾斜磁場の波形を以下に示す この傾斜磁場波形のスリューレート(mT/m/s)で正しいのはどれか

1.G/d
2.G/d*10^-6
3.G*10^-3/d
4.2G/d*10^-6
5.G/2d*10^-6

問題10.正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.部分フーリエ法は撮像時間を短
2.ゼロ充填補間法は空間分解能が向上する
3.実空間の位置(座標)は k空間の位置に対応している
4.実空間のピクセル径(△ X)の逆数がk空間の横軸の長さ(kx)になる
5.k空 間の空間周波数成分(△ kx)の逆数が実空間のピクセル径(△ X)になる

問11.正しい記述はどれか2つ選ベ

1.傾斜磁場は磁気モーメントの位相分散(dephasing)を伴う
2.傾斜磁場強度が低いほど,薄いスライス厚の撮像が可能である
3.送信BW(バンド 幅)が広いほど,薄いスライス厚の撮像が可能である
4.励起RFパルスはシンク波で左右のローブが多いほどフーリエ変換は矩形に近づく
5.スライス選択傾斜磁場(GZ)をt時間印加したことによる位相分散を再収東させるには,極性が反対で同じ強さの傾斜磁場(-GZ)を同じt時間印加すればよい

問題12.化学シフトに関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.水の1H原子核の化学シフトは脂肪より約3.5ppm低い
2.化学シフトアーチファクトは受信バンド幅を広げると強くなる
3.第2の化学シフトアーチファクトはあらゆる方向に出現する
4.第2の化学シフトアーチファクトを利用すると脂肪を定量できる
5.EPIを 除き化学シフトアーチファクトは位相エンコード方向に現れる

問題13.NEMAにおける均―性測定に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.スライス厚は10mm以上にする
2.スパン△は(Smax-Smin)/2である
3.TRは信号発生物のT1値の3倍以上にする
4.データ収集マトリクスは256×256以上にする
5.撮像画像に9点回ロ―パスフィルター処理を行う

問題14.NEMAにおけるスライス厚測定に関する正しい記述はどれか 2つ選べ

1.高速SE法が望ましい
2.シングルスライスで撮像する
3.TRは信号発生物質のT(値の3倍以上に
4.ウエッジ法のスライス厚はFWHM×tanαある
5.ウエッジファントが2つあるのは磁場不均―の補正のためである

問題15.NEMAにおけるSNR測定に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.部屋とファントムの温度は22±4℃にする
2.信号発生物質のT2値は50ms以下である
3.信号発生物質のT1値は1200ms以上である
4.TEは信号発生物のT2値の1/2以上にする
5.TRは信号発生物のT1値の3倍以上にする

問題16.パラレルイメージングフアクタを1から2に増やし,受信バンド幅を2倍,スライス厚を2倍にした場合のSNRはどれか ※ジオメトリファクタは無視する

1.1/2
2.1/√2
3.1
4.1*√2
5.2

問題17.スピンエコー法に対する高速スピンエコー法の特徴に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.脂肪の信号が高くなる
2.T1コントラストが向上する
3.T2コントラストが向上する
4.T2値の長い組織の信号が強調される
5.メタルアーチファクトの影響が顕著になる

問題18.マルチスライス法によるスピンエコー法(TR500ms,TE10ms,サンプリング時間8ms)の撮像可能枚数の上限はどれか

1.27枚
2.28枚
3.30枚
4.35枚
5.36枚

問題19.反転回復(IR)法に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.STIR法は脂肪に対する特異性が低い
2.STIR法はCHESS法より信号雑音比が向上する
3.FLAIR法はスライス非選択性のIRパルスを使用する
4.White matter attenuated lR法は脳組織の灰白質の信号を抑制できる
5.Null point の 時間は抑制したい組織のTI値に0693を乗じて求めることができる

問題20.Shingle-sho EPIに対するmulti-shot EPIの特徴に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.撮像時間が短い
2.磁化率アーチファクトが増加する
3.Readout方向にもmultishot化できる
4.動きによるアーチファクトを生じやすい
5.エヌハーフゴースト(N/2 ghost)を 生じやすい

問題21.Apparent diffusion coefficient(ADC)に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.ADC値の単位は[s/mm2]である
2.生体組織の温度はADC値に影響する
3.運動検出傾斜磁場の印可時間や間隔は同じb値であればADC値に影響しない
4.ADC値を計算するためには運動検出傾斜磁場を3軸方向以上に印可しなければならない
5.大きなMPG(b2)の 信号強度をS2,小さなMPG(b1)の信号強度をS1とするとln(S1/S2)/(b2-b1)で求めることができる

問題22.正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.Compressed sensing(CS)MRIは画像容量を圧縮することができる
2.Quantitative susceptibility mapping(QSM)は磁化率を定量することができる
3.Synthetic MRIは データベースを元にT1値やT2値などを推定するこができる
4.MR fingerprintingは古典的なカーブフィッティングにてT1値やT2値などを推定することができる
5.Chemical exchange saturation transfer(CEST)MRIは水素イオン指数の変化を捉えることができる

問題23.脳血流を評価するためのArterial spin labeling(ASL)法に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.T2*強調像を利用する
2.遅延血流がある場合には血管内信号が高くなることがある
3.Post labeling delay(PLD)timeは1秒以下に設定しなければならない
4.血流に信号を与えるRFパルスの印加効率は,連続波の方が単独波より高い
5.本法で得られる脳血流定量値はヘマトクリット値やヘモグロビン濃度によって変化する

問題24.脳卒中のMRI検査に関する正しい記述はどれか3つ選ベ

1.早期の脳梗塞部の多くは見かけの拡散係数(ADC)が上昇する
2.アルテブラーゼ(rt-PA)の適応選択にMRIを用いることができる
3.アルテブラーゼ(rt-PA))治療後の経過観察にMRIを用いことができる
4.脳血管解離が疑われた場合でも 拡散強調像で梗塞巣があればアルテプラーゼ(rt-PA)は適応である
5.発症後8時間を超え16時間以内の急性期脳梗塞に対して血栓回収術を施行する場合は,灌流と臨床所見等のミスマッチを検出する必要がある

問題25.Proton MR spectroscopy(MRS)に関する正しい記述はどれか2つ選ベ

1.肝性脳症はグルタミンが低下する
2.脳虚血は乳酸(lactate)が低下する
3.多発性硬化症はコリン(cho)が上昇する
4.放射線壊死のような病態では脂質(lipid)が上昇する
5.びまん性軸索損傷はNAA(N-acetyl-aspartate)が上昇する

問題26.一 般的名称超電導磁石式全身用MR装置の薬機法上の位置づけに該当するものはどれか 3つ選ベ

1.-般 医療機器
2.設置管理医療機器
3.内蔵機能検査用器具
4.機能検査オキシメ ータ
5.特定保守管理医療機器

問27.下 表は」ISZ4951 2017に記載されているSAR上 限値を示している ()の 中に入る適切な組合せはどれか

1.A:2 B:4 C:2
2.A:1 B:4 C:2
3.A:6 B:2 C:10
4.A:6 B:4 C:2
5.A:1 B:2 C:10

問題28.以 下の記号に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.A)の機器は全てのMR装 置に無条件で 使用でき
2.B)は 取扱説明書を 参照し てほし し ` と いう 意味である
3.C)は MR適 合性の試験結果を表示する ための標準規格表示である
4.(D)は強磁場警告を 表し ている ためMR撮影室入り 口に掲示する べき である
5.E)は 能動的植込心臓デバイ ス装着者の立入り 禁止を示し ているためMR撮影室入り 口に掲示する べき であ る

問題29.下表は」ISZ4951 2017に記載さ れている固定パラ メ ータ オプショ ン :ベーシッ ク(FPO B)の 円筒型MR装置に適用可 能な上限値を 示し ている()の 中に入る 数値で適切な組合せはど れ

1.A:3.0 B:3.2
2.A:1.5 B:3.2
3.A:1.5 B:5.0
4.A:3.0 B:5.0
5.A:7.0 B:3.2

問題30.条件付MRI対応ペースメーカに関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.オーバーセンシングが起こると頻脈になる
2.MRI検査時は必ず生体モニタを装着しなければならない
3.ペースメーカのMRI対応モードは自己脈より短く設定する
4.ペースメーカ手帳の表紙には必ず適応磁場強度が記載されている
5.ジエネレータのみをMRI対応機種に交換すると条件付MRI対応になる

問題31.医療デバイスのMRI対応について間違った記述はどれか

1.UVコンタクトレンズはMRI禁忌である
2.MRI対応人工内耳は撮像条件設定を変えることはない
3.持続血糖値測定装置(FreeStileリブレPro)はMRI禁忌である
4.MIZUHO社製脳動脈用杉田クリップは3T- MRIまで対応している
5.吸引カテストで偏向角が45度以上になる条件付MRI対応デバイスがある

問題32.a~eのMRI検査の安全に関わる用語と単位の正しい組合せはどれか
a. B1+rms - T
b.トルク - N*m
c. 末梢刺激(PNS) - V/m
d. 比吸収率(SAR) - w/kg
e. 空間磁場勾配 - T/m

1.d,e
2.a,b,c
3.b,d,e
4.a,b,d,e
5.a~e

問題33.MRI検査の安全性に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.吸引力は磁場中心ほど強く働く
2.トルクの働く方向は限られている
3.神経刺激は撮像中心部で出現する
4.RFによる発熱は表面から深さ3cmで最も高くなる
5.クエンチ時に最初に確認するのは酸素濃度計である

問題34.造影剤に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.すべて非イオン性である
2.投与後12時間は授乳を避ける必要がある
3.超常磁性酸化鉄製剤(SPIO)は鉄過敏症の被検者に禁忌である
4.CTとMRIでは造影剤を禁忌とする推算糸球ろ過量(eGFR)の基準値が異なる
5.線状型キレート構造のガドリニウム造影剤は繰り返し使用すると小脳歯状核に蓄積する

問題35.メタルアーチファクト対策に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.スライス厚を厚くする
2.エコー時間を長くする
3.繰り返し時間を長くする
4.受信バンド幅を広くする
5.面内空間分解能を高くする

問題36.MR画像を以下に示すアーチファクトヘの対処方法で正しいのはどれか 2つ選ベ

1.撮像時間を短くする
2.高磁場装置を使用する
3.表面コイルを使用する
4.周波数エンコード方向をしL-R方向に変更する
5.位相エンコード方向のオーバーサンプリ ングを行う

問題37.MR画像を以下に示す発生しているアーチファクトの原因はどれか

1.血流
2.体動
3.磁化率
4.折り返し
5.化学シフト

問題38.水とサラダ油を混合したファントムのMR画像を以下に示す.aの波線で囲まれた部分を拡大した画像がb,c,dであり,それぞれ受信バンド幅を変化させて撮像している正しいのはどれか 3つ選ベ

1.cはbよりも受信バンド幅が広い
2.位相エンコード方向はL-Rである
3.SNRが最も高くなるのはdである
4.アーチファクト(位置ずれ)は一般的に,サラダ油で生じる
5.アーチファクト(位置ずれ)は静磁場強度が強いほど生じやすい

問題39.脳出血のMRI検査に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.慢性期はT1強調像で高信号を示す
2.急性期はT2強調像で高信号を示す
3.超急性期はT1強調像で高信号を示す
4.メトヘモグロビンはT,短縮効果を示す
5.亜急性期はTl強調像で辺縁から中心に向かつて徐々に高信号を示す

問題40.脳の造影MRIに関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.松果体は早期に増強効果を示す
2.髄膜腫はリング状の増強効果を示す
3.びまん性星細胞腫は強い増強効果を示す
4.造影剤は血液脳関門の破綻した部分で血管内の造影増強効果を示す
5.小さな転移性脳腫瘍の検出が求められる場合は倍量投与が有用である

問題41.心臓のMRI検査に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.たこつば型心筋症は強い遅延造影効果を示す
2.心臓サルコイドーシスの好発部位は心筋内層である
3.心アミロイドーシスは心内膜下にびまん性の遅延造影効果を示す
4.遅延造影心筋の範囲が30%未満であれば心筋バイアビリティありと判定する
5.陳旧性心筋梗塞の遅延造影像は内膜下から外膜側へと広がる造影増強効果を示す

問題42.女性骨盤のMRI検査に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.Nabothian cystは子宮体部に発生する
2.子宮筋腫の多くはT2強調像で高信号を示す
3.卵巣悪性腫瘍の多くは造影効果を有する充実成分を認める
4.子宮内膜症性嚢胞の成分はT1,T2強調像の双方で低信号を示す
5. Endometriotic cystとdermoid cystの鑑別には脂肪抑制法が有用である

問43.Gd-EOB DTPAのMRl検査に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.腎機能低下の被検者には原則禁忌である
2.成人には本剤0.2mL/kgを静脈内投与する
3.血漿中においてGd-DTPAより高い緩和度を示す
4.肝細胞相で造影剤を取り込まない病変として異型結節がある
5.肝細胞相で造影剤の取り込む病変として限局性結節性過形成がある

問題44.骨軟部のMRI検査に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.Hill-Sacks lesionは上腕骨側に骨髄浮腫を示す
2.外側上顆炎は尺骨側の屈筋群起始部にSTIR像で高信号を示す
3.膝蓋軟骨軟化症は軟骨内部にブロトン密度強調像で高信号を示す
4.Anterior talofibular ligament(ATFL)損傷は内果側にT2強調像で高信号を示す
5.筋サルコイドーシスはT2強調像でdark stripes signと呼ばれる層状の低信号を示す

問題45.手根管を走行するものはどれか 2つ選ベ

1.正中神経
2.尺骨神経
3.撓骨神経
4.深指屈筋腱
5.長母指伸筋腱

問題46.一般的な脈管走行に関する正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.肺静脈は右心房に還流する
2.冠状静脈洞は右心房に開く
3.左精巣静脈は左腎静脈に流入する
4.左総頚動脈は腕頭動脈から分岐する
5.膝窩動脈から脛骨動脈と腓骨動脈が分岐する

問題47.正しい名称の組み合わせはどれか 2つ選ベ

1.腎筋膜------------Gerota筋膜
2.大前根動脈--------Adamkiewicz動脈
3.右横隔下陥凹------Morison窩
4.筋間リンパ節------Virchowリンパ節
5.大脳半球 中心溝---Sylvian裂

問題48.MR画像を以下に示す描出されているものはどれか 3つ選ベ

1.海馬
2.被殻
3.大脳脚
4.視神経(視索)
5.三又神経

問題49.3D-TOF法による頭部のMRA画像を示す.正しい記述はどれか 2つ選べ

1.Aは後大脳動脈である
2.Bは前下小脳動脈である
3.Cは中大脳動脈M2である
4.TRを短くすると末梢血管の描出は向上する
5.スラブの流入側より流出側のFAを大きくすると末梢血管の描出能は向上する

問題50.腰痛精密検査時の高速スピンエコーT2強調像を以下に示す正しい記述はどれか 2つ選ベ

1.Aは腰方形筋である
2.BはL5神経根である
3.Cは腹部大動脈である
4.前立腺癌の存在を念頭に置く必要がある
5.2箇所の椎体に脊椎血管腫を疑う所見が認められる